少女探偵島都 2018年

2009年くらいから母親が書いていたシリーズ設定をもったいないので2018年より本格的にわいが引き継いでみました。大体1記事でアニメ1話分くらいの長さだと思ってください。コナンや金田一みたいな高校生探偵ミステリーを想定しています。

倒叙殺人事件5-6【解決編】

 

5

 

「犯人が、僕?」

池上大介がひきつった笑顔を見せる。

「なぜ…僕にはアリバイがあるんですよ。弁当屋の女性も証言してくれたじゃないですか。僕には社長が殺された時、あの弁当店に立ち寄っていたというアリバイが。それに娘も僕のアリバイを証言してくれている。店の防犯カメラだって…あと仕事の電話の基地局も」

「確かにそうだ」

結城は腕組をして都に言った。

「確かにあの弁当屋さんの反応はおかしかった。やたら池上さんに怯えていたしな。だがこの人が仮に弁当屋のおばちゃんを何かしらの方法で脅していたとして、なぜ再度わざわざ弁当屋のおばちゃんを俺らに見せる必要がある。あのおばちゃんは既に警察には証言したんだろう?」

弁当屋のおばちゃんは池上さんに脅されてはいないよ」

都は断言した。

「怖がっていたのは別の理由でだよ。そのヒントになったのは3つ」

都は笑顔で名取恵美を見つめた。

「まず第一のヒントになったのは、あのポリタンクの4リットルの水の作り方。この事件はポリタンクを斜めにするように発想の転換が必要だったんだよ。あの時5リットルのポリタンクと3リットルのポリタンクみたいに、池上さんには完璧なアリバイがあるって謎と、池上さんは街の誰もに怖がられ、憎まれ、泣かれているという問題の2つをどう組み合わせればいいかみんな悩んでいた。でもこの2つの事実は斜めに見るべきだったんだよ。そして2つ目は千尋ちゃんの古畑の物まね」

「あれがヒント?」

千尋が素っ頓狂な声をあげた。池上百合がじっと千尋を見つめる。だが都は「へへへへ、千尋ちゃんのあの物まねは事件の本質だよ」と笑った。

「そして3つ目は私が長川警部に電話した時だよ」

都の言葉に瑠奈は「え」と声をあげる。

「あの時長川警部は事件を捜査中だったけど、暴力団の殺人事件の捜査をしていたよね」

都が振り返ると瑠奈は「うん」と頷いた。

「でもそれっておかしいよね。だって千頭社長が殺された事件の捜査をしていたのが長川警部なら、何で警部は今暴力団の事件の捜査をしていたんだろう」

「そういえば」

瑠奈は顎に手をやって考え込む。

「その理由はただ一つ」

都はここで事件の核心となる発言をした。

「もうすでに千頭社長の殺人事件は解決しているって事だよ」

一同が呆然とした表情で都を見つめる。一番呆気に取られていたのは池上大介本人だった。

「じ、事件が解決しているって…」

結城は訳が分からないという感じで都を見つめた。都は結城ににっこりと笑う。

「この事件は5リットルと3リットルを何度も水を入れ替えたり捨てたりするんじゃなくて、ポリタンクを斜めにするみたく、もっと簡単に考えるべきだったんだよ。この事件で完璧なアリバイをあっという間に偽装出来る一番の理由は、既に事件が解決して犯人が逮捕されていて、今更防犯カメラの映像も基地局も詳しく調べないから。それを池上大介さんはさも警察が証明してくれたアリバイのように私たちに話すことで、私たちは池上さんのアリバイが警察によって証明された完璧なものだと錯覚しちゃったんだよ」

「話が見えてこないぞ」

結城が困惑したかのように言うのを都は手で制してから、犯人池上の前に立って、はっきりと事件の核心を言った。

「池上大介さん。貴方は多分わかっていないと思うけれど、貴方はもう千頭社長殺害容疑で逮捕されているんです」

「な、何を言っているんですか」

池上の声が震えた。

「だって、僕には完璧なアリバイがあるんですよ。弁当屋の女性の証言。そして監視カメラ、それから娘の証言」

池上は悲しそうに都を見ている池上百合を見つめた。池上はその顔を見て決意したかのように必死で言葉を続ける。

「警察は僕のアリバイ証言を聞いてくれた。裏付けだって取ってくれているはずだ。僕が嘘をついていたらとっくに警察にはバレていて、僕は逮捕されていたはずだ。それなのに僕は何故ここにいるんだ」

池上は全てを言いきった。完璧な主張のはずだ。だが都はここで何も言い返さず、そして少しの沈黙ののち、意外な人物が恐怖に戦慄した声をあげた。

「な、なに言っているんですか」声をあげたのは名取恵美だった。

「貴方の娘さんは、私が中3の時に」

名取は興奮気味に怒ったように言った。「自殺しているじゃありませんか」

「何を言っているんだ!」

温厚な池上が叫んだ。

「君も弁当屋で百合を見ただろう。それに今も僕の隣に百合がいる。見て見たまえ。ほら、百合はここに」

池上大介は誰もいない自分の隣を指さして、必死で女子高校生探偵らに語り掛けた。

「都、まさか」

結城は戦慄した。都は目を閉じて小さな声で、はっきりと言った。

「この人は、自分の娘さんがまだ生きていて、隣にいると思い込んでいるんだよ」

瑠奈、千尋勝馬が池上を見て、呆然とした。

「結城君」都は結城を見上げた。

「結城君は池上さんとタクシーに乗った時、違和感を感じなかった?」

「そういえば」

結城は戦慄を隠し切れないという表情で言った。

「タクシーに乗る時、後ろは俺たち3人で乗れて、前の助手席にまだ乗れるのに、池上さんはもう一台タクシーを呼ぼうとしていたな。それに俺たちにおごってくれたアイスティーのコップの数」

結城が見つめる目の前で、池上大介は恐怖していた。

「でもおかしいだろう…」結城は都に聞いた。

「この人が犯人で既に事件が解決しているっていうんなら。この人の言う通り何でこの人はこんなところでフラフラしているんだよ」

「それは長川警部に説明して貰お」

都が言うと、ドアが開いて社長室に長川警部が入ってきた。

「警部…事件は良いんですか」と瑠奈が聞くと、長川は「大丈夫」と言った。

「さっき実行犯が拳銃と一緒に自首してきてな。組対にあとは任せてきた」

そして池上に長川警部は向き直った。

「機動捜査隊が通報を受けたとき、この社長室ではプロジェクターが作動していて、千頭社長の死体は椅子に座っていて、パソコンのマウスを触っていた。そして異様だったのが、池上大介さん。貴方が返り血を浴びた状態で書類を手に、ひたすら社長の死体に向かってハンコを強請っていたんですよ。営業スマイルでね」

長川に言われて池上は呆然としていた。

「その時プロジェクターでは何が上映されていたのかな」

都が悲し気に長川に聞いた。長川は頭を押さえてガタガタ震えている池上大介を注意深く横目で見た。

「ひょっとして…百合のですか」

と名取恵美が声を震わせた。

「ああ、それと社長も映っていた」と長川の発言に一同が絶句する。

「ゲス野郎…」千尋が声を震わせた。

「恵美ちゃん。もう一つ辛い事を聞くけど。百合さんにそれを相談されていたんだよね」

名取恵美は事務テーブルに持たれるように座り込んで頷いた。体を震わせている。

「百合は、家族を壊さない為、頑張っているお父さんを守るために…お父さんが首にされないためにって…社長に要求されてされていた…。それを自殺する前の日に相談されて。あの子に誰にも言わないでって言われて…私何も出来なくて」

恵美は慟哭していた。瑠奈がその背中を落ち着かせるようにさする。

「あの子苦しんでいた。社長に君のお父さんも同意しているって言われて」

怒りを吐き出す名取恵美。

「それは社長の嘘だぞ」

長川はうわごとを呟きながら天井を見つめている池上を注意深く見ながら言った。

「え」恵美が泣きはらした顔を見上げる。長川は話を続ける。

千頭社長のメールや携帯の記録から、池上大介さんが自分の娘を差し出した可能性は全く考えられない。あれは社長による性犯罪者特有の典型的なグルーミングの方法だ。家族や大切な人が自分を守ってくれないと思い込ませる事で、未成年の被害者に性犯罪者を受け入れるしかないと思い込ませるんだ。そして事件当日、千頭はどんな残虐な虐待を加えても無抵抗な池上、洗脳されていると思った池上を残虐に苦しめるために、このプロジェクターで池上百合と社長自身の映像を見せた。苦しむ池上百合さんの映像を見せて、百合さんの自殺の理由が、自分が百合さんを守るためにどんなハラスメントにも耐えて頑張ってきた仕事そのものにあったという事実を見せて、池上大介を絶望に追いやったんだ。社長としてはこれほどの絶望を与えた自分に従わざるを得ない池上さんを見て、支配欲を満足させる事が目的だったんだろう。だが池上さん、貴方はその時完全に壊れて…」

「ああああああああ、違う違う! 僕は犯人じゃない。百合と一緒にいたんだ。僕が嘘をついているならなぜ僕は逮捕されていない。なぜ僕にはアリバイがあるんだ」

苦しみ、悲痛な声でもがく池上。だが都は推理をやめる訳にはいかなかった。

「そんなアリバイなんて…最初から存在しなかったんですよ!」

都は明言した。その言葉に池上の動きがぴたりと止まる。

「どういうことだ」

結城は都に聞く。都は怯え震える池上を見つめた。

「言ったよね。この事件は既に解決していて、その事件の解決後に無茶なアリバイを勝手に主張しても、殺人犯として怪しまれる事はないって」

都の真っ直ぐな目から池上は怯えたように顔をそむける。

「池上さんが主張するアリバイは実体のあるアリバイじゃない。私たちが頭の中で勝手に存在しているように認知させられた、幽霊のようなアリバイだったんだよ!」

と都は言った。

 

6

 

「ゆ、幽霊のようなアリバイ?」

瑠奈と千尋がその意味を分かりあぐねていたが、都はふとにっこり長川警部を見て質問した。

「長川警部…警察に連行された後、池上さんはどうなったの?」

「ああ」都の問いに女警部は答えた。

「まず彼は自分のアリバイを証言したんだが、それ自体が不可解だった。凶器の金属バットからは指紋が出て来たし、大量に返り血を浴びて、殺害現場で上司の死体に決済を求めていた。こんな状態で犯行時死んだ娘と一緒に自宅でカレーを食べていたとか言うんだぜ」

長川はため息をついた。

「取調室でも言っている事が完全に支離滅裂で、結局警察は精神鑑定を行う事となった。結果、鑑定医により心神喪失が認められたんだ。刑法39条、心神喪失者の犯行は罰しない。彼は完全に自分がどこで何をしているのか理解する能力さえなくなっていたと判断され、県知事の許可を得て殺人に関しては不起訴の上で措置入院の手続きが取られたんだ。その入院先から彼が逃走したのが昨日。彼は殺人で不起訴になった心神喪失者としては珍しく、無関係な人に危害を加える可能性はほぼなかった。精神病院は危ない人間を収容する刑罰施設ではなく、当事者を自害や他害行為から保護するための施設だ。人に危害を加える危険性が見受けられない以上、厳重な拘束や拘禁は出来ない。だから厳重な拘束下にあったわけではなかったらしい。それから一応弁当屋の女性や監視カメラもチェックしたが、防犯カメラにも池上さんは映り込んではいなかったし、弁当屋の女性従業員も、池上は事件当時来ていなかったと言っていた。そもそも事件当日は弁当屋自体定休日だったらしい」

池上はそんな長川の説明を呆然と聞いていた。

「つまり私たちが認識していた池上さんの完璧なアリバイは、妄想の産物」

都は小さなため息をついた。

「私たちは、池上さんが逮捕されていないって事は、警察がアリバイの裏どりをしているからだと決めつけていた。だから池上さんの提示したアリバイを完璧なものだと錯覚していた」

都は探検部の面々を見回した。

「さらに私たちをミスリードさせた要素はもう一つあるんだよ。結城君が指摘した、誰かを脅してアリバイ証言をさせたとしても、わざわざそれを私たち探検部を連れてきて再検証させる意味がない…その答えは簡単。そもそも池上さんは罪を逃れようとしてアリバイを主張したわけじゃない。自分の妄想をそのままに話しているだけだったんだよ。それなのになぜか周囲から自分は殺人犯だと扱われる。そのことに一番戸惑ったのは、池上大介さん本人だったと思うよ」

池上大介は真っ青になって立ち尽くしていた。

「わ、私」名取恵美が声を震わせた。

「ちょっと待って」

千尋が声を震わせた。

「あの弁当屋のおばちゃんは、私たちにもアリバイを証言していたじゃん。アリバイが妄想だったら、なんであのおばちゃんはそんな証言を」

「あのおばちゃんは長川警部の聴取も受けているんだよ」

都は千尋を見つめた。

「その時は長川警部に事件当時あの弁当屋に池上さんはいなかったと証言したんだと思う。長川警部そうだよね」

「ああ」都に確認され、長川は頷いた。

「その後に殺人を犯しながらも不起訴になった人間が目の前に現れて、刑事と同じように自分のアリバイを聞いてくるんだよ。まるで復讐しに来たみたいじゃん。弁当屋のおばちゃんの立場からすればホラーでしかないよね。だから防衛反応として、池上さんの話しに合わせるしかなかったんだよ」

「ちなみに運転手の中岡だが。彼は何度か千頭社長が池上の娘さんを連れ出し、自宅に連れ込む際のタクシーの運転手をしていたらしい。体格の良い千頭が怖くて、何もできなかったと証言したよ」

「だから池上さんから料金を取らなかったのか」

と結城はため息をついた。

 長川は背後からやってきた白衣の若い女医と背広姿の男性2人に「お願いします」と言った。

「さぁ、帰りましょう。池上さん」

女医が近づくのを見て、池上は後ずさった。

「嫌だ」

そして都の両肩をもって、叫ぶように言った。

「僕はこれから百合と家に帰るんだ。今まで仕事ばかりしてきた分、百合の話を聞くんだ。何も言わずにずっと百合の話を。そしてどんな時でも味方になってやるんだ。百合の為にしてあげなければいけないことがあるんだよ」

池上大介は号泣しながら、都に枯れた声で必死の思いで叫んだ。

「だから、帰りたい…お願いだ」

「池上さん」

都は池上をじっと見つめ、その頭に手をやった。

「私がもし凄い名探偵だったら、多分こんな時イイことを言えるんだと思います。でも私が今言える事は、貴方はこれから助けられて、ちゃんとケアを受けるべきだという事です。それは正義とか、そういう事よりも大切な事なんです」

池上はフラフラと立ち上がり、急に穏やかな笑顔になった。

「さぁ、帰りましょうね、池上さん」

と女医に促されると、池上は「そうだ、帰ろう、百合にカレーを作ってあげるんだ」と笑った。

「良いですね。娘さんきっと喜びますよ」

女医がもらい泣きしながら池上大介を部屋の外に連れ出した。池上の「はははは」という穏やかな笑いが廊下から聞こえてきた。

「あの時」

徳田真綾が呟くように言った。

「娘さんが亡くなったと電話がかかって来た時、ショックを受けた池上さんが事務所を出て行こうとしたとき、千頭社長が立ちふさがって『帰らせねえよ』って言ったんです。その時には暴力はなかったけど、この時に、最後の一押し的に池上さんは壊れたんだと思います」

徳田真綾は目からボロボロ涙を流しながら言った。

「あああああああああ」名取恵美は瑠奈に縋り付いて号泣した。千尋も瑠奈の肩に顔を埋める。

「畜生」

勝馬は社長室の机を蹴り飛ばし、歯ぎしりして「何も出来てねえじゃねえか」と自分に憤怒していた。

 都と結城、長川はじっと池上が消えていった扉を見つめた。都はふと顔を背け、目を髪の毛で隠した。頬を一つの水滴が伝った。

 

常総高校屋上。屋上からは野球部が練習に励んでいて、名取恵美が「最後まで最後まで」とグランド横で部員に声をかけているのが見える。

「それで何で3人で日光浴する必要があるんだよ。キタねえな」

と結城は板倉と毬栗で海パン一丁で並んで日光浴をしている勝馬をソーシャルディスタンスの5倍の距離から汚物でも見るような目で見た。

セロトニンを浴びさせることで、勝馬君に元気になってもらいたいんだって」

瑠奈が苦笑し、千尋はやれやれと首を振る。

「いいな。楽しそう。私もやりたい」

都が声をあげると瑠奈が両手に肩を置いて「女の子をやめて野獣になりたいの?」と凄い目で都を見つめ、結城は「許さん、それだけは許さん」、千尋は「神聖な男の空間に何ロリ少女が乱入しようとしているんだ、ああん?」と目から炎を出して都に迫った。「yes I understand」と都は声を震わせる。

「全く、学食のカレーが食べられなくなる前に戻るぞ」

結城はそう言って屋上から階段を降りて行く。

「あのさ」千尋がふと都に言った。

「ほえ」都が階段の下から千尋を見上げる。

「あの百合さんて子…池上さんの妄想だって話だけど。あれ、本当にいたんじゃないかな」

千尋の言葉に都は目を丸くする。千尋は話を続けた。

「精神病院からいなくなった池上さんはあっちこっちさ迷って、すげー危なかったんじゃないかと思うんだよね。命的に。でも、そんな父親をさ、百合って子が助けるために誘導して、勝馬君に引き合わせたんだよ。勝馬君はさ、実は選ばれたんじゃないかな。お父さんを助けてくれる存在にさ」

都が千尋ジーっと見る。千尋は「ははは、無茶苦茶な推理だよね」と笑ったが、都は感動したように千尋を見つめた。

千尋ちゃん凄い。その可能性全然私考えつかなかったよ」

都はそこで屋上を見上げた。「もしそうだとしたら、勝馬君は本当に名探偵なんだね」

 剥がし忘れたポスターの前で都は嬉しそうに笑った。瑠奈が笑顔になり、結城は「あれが」とため息をついた。

 その時だった。

「探検部はまた何を悪だくみしているの」

百瀬生徒会長が腕組をして仁王立ちしていた。

「悪だくみなんてとんでもない」

「こいつの追試をどうしてくれようかと相談していたところです」

と結城が都の頭をぐいぐい押した。

「そういえば、もう一人の男子がいないわね。まさか屋上で何かを」

百瀬は階段を上がっていこうとするのを瑠奈は「あ、今は屋上に行かない方が」と止めるが、百瀬は「いいえ、ちゃんと活動実態を把握するのも生徒会の仕事です」と屋上に上がって言った。

「あ」都、瑠奈、千尋、結城は屋上階段のドアが閉まる音を呆然と聞いた。そして「いぎゃああああああああああああああ」という絶叫が響くとともに、みんなで目を点にしてその場からこそこそ逃げ出した。

 

おわり