少女探偵島都 2018年

2009年くらいから母親が書いていたシリーズ設定をもったいないので2018年より本格的にわいが引き継いでみました。大体1記事でアニメ1話分くらいの長さだと思ってください。コナンや金田一みたいな高校生探偵ミステリーを想定しています。

夕闇の密室事件3-4

3
 
 高野瑠奈は1人の少女としてざわざわする気持ちを抑えながら、大橋一郎(36)というタクシー運転手に運賃を支払い、一人で乗ってきたドアでタクシーを降りた。あの運転手は絶対に忘れない。少女はそう決めて1人歩いてその指定された建物のドアを開けた。

 

 ドアを勢いよく開けた瑠奈を結城秋菜という13歳の少女が半泣き状態で出迎える。
「師匠が、師匠がバイト先のコンビニで大変で。私どうすればいいかわからなくて」
秋菜は半泣きしながら瑠奈に抱き着いた。
「大丈夫。よく電話してくれたね。ありがと。都の事は結城君たちに任せよ。私たちには今やるべきことがあるから。今小春さんはどこにいるかな」
「奥の部屋に」と秋菜は震え声で案内した。
 小春というショートヘアの中学生は一戸建ての和室で震えていた。目を見開いて過呼吸になっている。
「ごめんなさい。汚くてシャワーを浴びちゃいました」
と小春は張り裂けるような言葉で話した。
「大丈夫だからね」と瑠奈が背中を撫でる。
「警察は呼ばないでください」小春は声を震わせた。
「私は14歳です。私が同意すれば自由にSEXが出来るんです。法律にそう書いてあります」うわごとのように話す小春。
「もし、警察に言ったら…お母さんが首にされちゃう」
少女はガタガタ震えた。
「1時間説得して、瑠奈先輩だけ呼ぶことを許してくれたんです」
と秋菜。
「ありがと」秋菜ちゃん。瑠奈はにっこりと笑った。
「小春ちゃん。覚えているかな。秋菜ちゃんの家で一緒にバレンタインチョコを作ったよね。その時の背の高い方の高校生の高野瑠奈」
笑顔の瑠奈に小春はおずおず頷いた。彼女はシャツにハーフパンツ姿だった。
「小春ちゃん。まず大切なことを話すね。小春ちゃんは妊娠の危険があるの。だから、小春ちゃんが妊娠して辛い思いをしないようにする作業が必要なの。そのためには、助けてくれる場所が必要なの」
「警察はダメ‼」と小春は言った。
「わかっている。警察じゃない。秘密は守ってくれるし、小春ちゃんがお母さんの上司の言いつけを破って、誰かに喋ったことは誰にも分らない」
瑠奈は努めて笑顔で言った。
「小春ちゃんは、一人で我慢したいんだよね。お母さんにも知られたくないんだよね。なかったことにしたいんだよね」
小春は頷いた。秋菜は呆然とした表情で瑠奈を見たが、瑠奈の信念に満ちた目で大体は悟った。
「じゃあね。今から私はワンストップセンターって所に連絡するよ。そこは秘密を守ってくれるところで。性暴力被害とか、あと避妊に失敗しちゃったときに助けてくれる場所なの。アドバイスをしてくれて、助けてくれる場所。そこに連れて行って、小春ちゃんが妊娠しないようにするってのは、ダメかな」
瑠奈の言葉に小春はしばらく逡巡し、瑠奈の制服のブレザーを掴んで頷いた。「うん」瑠奈は笑顔で笑って、小春を支えるように立った。秋菜にスマホを渡して「私が最後に掛けた電話番号にかけてくれるかな。そして何があったのかを話して欲しいの。今タクシーは行かせちゃったから、終わったら別のタクシーもお願い」
「は、はい」
秋菜は声をあげた。そしてスマホで電話する。
-はい、ワンストップ支援センターです。
秋菜の耳に女性の声が聞こえてきた。
-あの、助けてください。私の友達が母親の上司にレイプされました。
秋菜はじっと電話に向かってしゃべった。彼女は推理の現場で師匠と仰ぐ都が最善を尽くしていた事を思い出して。
医療機関につないでくれました。ここからタクシーで5分。玉岡産婦人科です。ピルの処方箋も書いてくれるそうです」
秋菜が瑠奈に言った。瑠奈はぐっと親指を立てた。そして家の前に出てタクシーを待つ瑠奈。
 
 薮原千尋は必死で走っていた。もう20分以上は走っている。今朝は雨が降っていてバイクではなくバスを使って高校に行ったせいだ。夕闇の中をひたすら走っている。
「大変だ大変だぁあああああ」
突然間抜けた絶叫が聞こえて来たかと思うと、北谷勝馬が大声でわめきながら反対側の公園に通じる道路から滅茶苦茶に走っているのが見えた。
勝馬君ストップ!」
千尋が絶叫すると、勝馬はそのまま電柱にぶつかった。
「か、か、か、か、都さんが」
鼻血を流しながら公園前の道路で伸びる勝馬の顔を千尋は見つめる。
「どうした、勝馬君」
「都さんが、コンビニで…」勝馬が呻く。
「知っているよ」千尋勝馬の顔をつんつんしながら言った。
「こんなことになって、俺、都さんが心配で、心配で」涙を流してウォン泣きする勝馬
「とにかく、都の事は任せた! 私は別件で心配事があるからそっちを片付けるわ」
千尋はそう言って走り出した。勝馬はむっくり起き上がって、弾かれたように起き上がって「うおおおおおおお」と走って行った。
 
 コンビニを出た結城はコンビニの駐車場で逡巡した。背後にパトカーが停車している。警察官がサンドイッチをパトカーに持ち込んでいるのが見える。
(あの店長は元々かなりヤバい噂があったからな。コンビニで見た限りだと都をいつも見張っているし。あいつの面接の時母親の事とかかなり聞いていたらしいからな。となるとやはり都にとって状況はかなり危ないな。動機も完璧だし)
その時結城に警察官は「高校生がコンビニでたむろするな」と言ってきたので、結城は「ちっ」と言いながらコンビニに背を向けた。
(コンビニのスタッフルームにはカメラが設置してある。状況的に犯行時に誰かが入ってくる要素はないから、おのずと被疑者は特定されるって事か)
結城は貧乏ゆすりをしながらコンビニの方を見た。
(俺に都を救えるのか。もし今日のせいで都の人生が滅茶苦茶になったら)
パトカーが停車するコンビニ。結城は腕時計を見つめた。(都が拘束されてから2時間か)夕闇のコンビニに結城は立っていた。
(やるしかねぇ)
 
「こんな密室トリックどうやって解けばいいんだよ」
板倉が頭を抱える。毬栗が「都さんに解いてもらうしか。あ、都さんはバイト先で。ウァアアアアアア、、ドフフアアアアン」と野々村泣きをする。
その時板倉が頭をピースで叩いた。毬栗が振り返る。見ると夕闇の公園横の道路を一台のタクシーが、板倉、毬栗、愛の背後30メートルをゆっくり近づいてくる。
 愛がそわそわした2人に怪訝な顔をすると、板倉と毬栗の2人は突然ダッシュで元来た道を走り出した。それにビビったタクシーはいきなりブレーキをかけ、物凄いスピードでバックすると、住宅地の交差点でターンして猛スピードで走り出した。
「な、なんだ今のタクシー」
板倉がテールランプに向かってメンチを切った。
「あ、あの」
愛は2人に話しかけた。
「やっぱり益田さんを狙っている奴がいたか」
板倉はそこまで言って「あっ」と口に手をやった。益田愛は全てを察してカタカタと震えだす。そして路上に座り込んだ。
「あ、ちょ…どうすりゃいいんだよ」オタオタする板倉、その時。
「どうした?」
突然うろたえる板倉大樹の背後から声が聞こえた。振り返ると、高田涼が「よ」と声をかける。隣には西野佳苗と坂口夢愛が心配そうに声をかけてくる。
「女の子を泣かせて、何やっているのよ」
「あ、これは違くて」とアセアセしているのを高田涼は笑いながら益田愛の横に座った。
「あの…この人たちが悪いわけじゃなくて…私」
と震える愛を見て「わかってる」と涼は笑顔で言った。
「こいつらは馬鹿だけどいい奴だから。何も心配しなくていいよ」
「そうそう、ドジだけどすごくいい奴ら」「むさくるしいけど、すごくいいひと」と佳苗と夢愛が真っ赤になる板倉と毬栗を揶揄う。
「あんたは私よりも凄いよ。ちゃんと助けを求められたんだから」
高田涼は益田愛を抱きしめた。愛は涼を抱きしめて泣き出した。
「怖かった。あの店長、私のお父さんの弁当屋さんのお得意で、人手不足だからバイトして欲しいってお父さんに頼まれて。あの店長にスカートとか胸とか触られて。ああああああ」
愛の慟哭に「何、最低なんだけど」と佳苗が憤った。涼は黙ってその背中を撫でてやってから、男子2人を笑顔で見上げた。
「で、あんたらを統率している最強の馬鹿は今何をやっているの?」
「それが…」2人は口ごもる。
「実は相当ヤバい事になっていまして」と毬栗がおずおずと口に出すのを、涼は手で制した。
「当ててあげようか。潜入捜査」
板倉と毬栗がぽかんと口を開け、涼はニカっと得意げに笑った。
「よ、よくわかりましたね。あの後藤って店長の犯行を暴くために、都さんがおとり捜査を始めたんです。奴のバイト先に潜入。スタッフルームに隠しカメラ、都さんの体にはボイレコを仕込んでおき、それをあの結城っていけ好かない野郎がイヤホンで中継し証拠を確保した上で救出。俺たちは愛さんの護衛の任務を担当しているというわけです。瑠奈さんと千尋さんは急な用事でこれないようなのですが」
板倉が頭を押さえた。「まさか、密室で都さんが」
 
「おのれ」
タクシーの運転席であのヒヒジジイは歯ぎしりした。
「あのガキめ。舐め腐りやがって。必ず思い知らせてやる」
そして男はタクシーを停車させた。
 
4
 
 夕闇の中で瑠奈は幾分緊張した感じでクリニックのドアを開けると、眼鏡をかけた白衣のパーマ女性、玉岡美晴(38)医師が出迎えた。
「よく来たねぇ。さぁ、入って。ええと岩田小春ちゃんは?」
「この子です」と秋菜はそっと小春の背中を押した。
「ここへはタクシーで来たの?」と瑠奈に玉岡医師は聞いた。
「はい」と瑠奈が小春を診察室のベッドに座らせながら聞いた。
「どんな運転手だった? ヒヒジジイの厭らしい奴だった?」
「ええ」と瑠奈が呆れたように言った。「有名人なんですね」
「この医院へ行く女性客を見つけると無線で察知して担当になって。厭らしいセクハラな言葉を何度もかける有名人」
玉岡は「ケッ」と声を出した。「何度苦情を入れた事か。本当最低だよ」。
玉岡は秋菜に処方箋を渡して「あっちにカスミがあるから貰ってきて。お金は持ってきているよね。一応ゆうちょのATMもあるけど。絶対レシートではなく領収書を貰ってくるのよ」と言い含めた。そして秋菜の背中を優しく叩いて送り出した。
「ここにくる子はエッチとかだけで来たわけじゃない。生理痛とかデリケートな場所がよくわからないけど痛いとか。だけどパコパコやって厭らしいJKやJCが来るって思い込んでいる奴がいて、そいつらがコミュニティ作って女の子を追いかけまわすようにもなった。後は地域のイメージが悪くなるって町内会のジジイも乗り込んでくる。クソみたいな話だよ。帰りはお母さんにお迎えに来てもらった方がいいね。生理不順とか騙してさ。ああ、もし両親が無理そうなら君かさっきの子の親御さんでもいいんだけど」
玉岡は瑠奈を見回した。
「少年探偵団とか連れてきていいですか。むさくるしいけど信頼は出来ます」と瑠奈。
玉岡は訝し気に呻いた。
「むさくるしい少年探偵団。ちょっとイメージつかないけど。君らが最善と思うならば」
玉岡は「一応患部を見せてね」とライトを手にした。
「ワンストップと連携してからレイプで来る子が結構増えたのよ。君みたいにお父さんお母さん想いの子が誰にも言えなくて来るケースが多くて。まぁここは警察ではないから親にも学校にも加害者にも知られないようにするけどさ」
玉岡は悲し気な表情を小春に向けた。
「本当にお母さんに助けを求めなくていいの? 話聞く限りだと君はまた被害を受ける可能性が高いよ。本当に君が犠牲にならないといけない話なの?」
小春は何も言わずに俯いた。玉岡はため息をついた。
「されたのは大体70時間前だよね。ううん? 大丈夫。被害を受けたショックで24時間とか記憶飛ぶ子とかもいるから」
「ダメです…」
小春は声を震わせた。
「ダメなんです…私は訴えたいとかそう思わなくていいように、考えなくていいように、選ばなくていいようにシャワーを浴びたんです」
と小春は目から涙をボロボロ流しながら言った。「だからもうやめて…」
玉岡は一瞬目を見開いたが、やがて優しく微笑みながら「わかった」と処置に集中した。
 高野瑠奈は呆然としていた。小春と玉岡のやり取りを見ながら、どす黒いものが沸き上がっていくのが瑠奈にもわかった。
 
 コンビニで店長が倒れていた。顔面を血みどろにして金属バットが転がるコンビニのスタッフルームで倒れていた。その横で都が眠っていた。それを結城が無表情で見下ろしていた。
 瑠奈の脳裏によりグシャグシャに壊れた店長の顔が浮かんできた。瑠奈は金属バットを手にしていた。血みどろになった店長が目の前で倒れていた。
 
「すいません。トイレに行ってきます」
瑠奈はそういうと廊下に出てトイレの洗面台の場所に来るとそのまま座り込んだ。顔は涙で濡れていた。そして必死でスマホを手に取る。都は着信拒否だった。千尋にかける。千尋は出てくれた。
「ははは、ごめん、千尋…ちょっといいかな」
瑠奈は泣いているような笑っているような声でスマホに向かって叫んだ。
「ねぇ、秋菜ちゃんの友達がレイプされた。その子の母親の上司に。その子、お母さんを助けるために黙っているって言っているんだ…まだ中学生なのに」
瑠奈は頭を抱えた。さて、ここで読者諸君はこの話の核心をこれから目撃する事になる。
 
「ありのままの状況をきちんと伝えるべきだと思う」
公園で千尋スマホに向かってはっきりと言った。目の前にいる岩田桐子、岩田小春の母親が苦しんでいるのを見ながら。千尋スマホに向かって笑いながら頬に涙を流した。
「大丈夫、私がついているから」
千尋はそういうと佐久間直に「すぐ戻ってくるから」と言って公園から走り出した。
 
 その時、瑠奈はガシャーンという音を聞いた。瑠奈は思わず立ち上がってトイレから走り出すと「なんだ」と緊張した表情でクリニックから顔を出す玉岡を他所に割れたすりガラスのクリニックのドアに近づいた。ドアごと蹴り飛ばされ、ガラスが散乱するロビーのフローリングの上に、ヒヒジジイのタクシー運転手が倒れ込み、体を痙攣させていた。額から血が噴き出している。壊れたドアを通り抜けた秋菜は自分が足刀蹴りでぶちのめしたせいで痙攣するジジイを他所に、玉岡に無言でピルが入った袋を渡した。圧倒された玉岡は無言でそれを受け取る。
「こいつ、小春がどんなことされたとかあそこはどうなっているとか、話さないと中に入れないって言ってきました」
秋菜は瑠奈の前で抑揚のない声で言う。そしてそのまま瑠奈に倒れかかり、子供のように号泣した。
 
 そこに千尋がやってきた。公園から全力で走ってきて、息を切らしている。「瑠奈」と声をあげながら粉々になった窓ガラスと血の海で痙攣するオヤジを見つめる千尋。瑠奈は千尋に無言でうなずきながら秋菜を抱きしめていた。
 千尋は診察室のドアを開けた。
「え、ええと」
玉岡が呆然とする中で千尋は「君が小春ちゃんだよね」と言って、びっくりしている小春の目を見つめた。
「小春ちゃん。もし君がされた事を誰かに喋ったら、お母さんはとても傷つくと思う」
「ちょっと」玉岡が何か言おうとするのを千尋は無視して言葉を続けた。
「だってお母さんは小春ちゃんを幸せにするため、守るために一生懸命働いたのだから。それが小春ちゃんが不幸になる事で成り立っているのだと知ったら、お母さんは凄く傷つく。だけど」
千尋は断言した。
「例え傷ついたとしても、小春ちゃんが犠牲になり続けるよりもずっといいって。お母さんははっきり私に言ったんだ」
そこに佐久間直と一緒に岩田桐子が診察室に入ってきた。桐子は小春の姿を見つめた。
「小春」呆然とした表情の母親。それを見た小春は「お母さん…ごめんなさい」と声を震わせた。桐子は次の瞬間小春を抱きしめていた。
「小春、小春!!!」
桐子の慟哭に弾かれたように小春も号泣した。
「お母さん、お母さん」
その2人の姿を、瑠奈、秋菜、玉岡医師、そして佐久間直が見守った。
「やっほー」またまた診療所にお客さんがやってくる。瑠奈が高田涼を廊下で押しとどめた。
「今、小春ちゃんの処置をしているから…外で待っていて」
「涼。また探検部の凄さを目撃しちゃったよ」
佐久間直が涼とハイタッチをする。ぶっ倒れているヒヒジジイを見下ろす板倉と毬栗。空手中学生秋菜はちょっと恥ずかしそうだったが、板倉、毬栗、佳苗、夢愛が秋菜に向かって「グッ」をした。瑠奈とみんなは一度外に出て、秋菜はクリニックのロビーに残っていた。
「うおおおおおお、勝馬さんからメッセージだ」
板倉が素っ頓狂な声をあげながら、スマホを見つめる。

「何、都さんが逮捕されただとぉ」
夕闇の玉岡産婦人科クリニックの前の住宅地の道路で毬栗に対して板倉大樹が絶叫した。
勝馬さんからの報告です。なんでも密室殺人が発生して都さんがコンビニ店長の死体と一緒に眠らされていて、なんか本人もあわてていて。それで」
「な、何だってぇえ」キバヤシよしのりの漫画みたいな顔をする板倉。

「え、ええ、逮捕された?」
都を師匠と呼び慕う13歳の結城秋菜はスマホに向かって叫んだ。
「師匠」
彼女の声が震える。秋菜が混乱していた時だった。秋菜がいるクリニックの裏口のの扉が開かれた。白いドアが開かれた、息を切らして駆けつけた瑠奈が声を上げた。
「秋菜ちゃん!」
瑠奈が秋菜に向かって叫んだ。

 

そしてーーーー。

夕闇の公園の時計の針は19時前を示した。

 

5-6【解決編に続く】