少女探偵島都 2018年

2009年くらいから母親が書いていたシリーズ設定をもったいないので2018年より本格的にわいが引き継いでみました。大体1記事でアニメ1話分くらいの長さだと思ってください。コナンや金田一みたいな高校生探偵ミステリーを想定しています。

死刑島殺人事件5-6

 

5

 

いわき市沖合に浮かぶ島、通称死刑島。この島には冤罪で磔にされた船乗りの伝説と、彼を祭る祠があった。そしてこの島のキャンプ場のモニターの一人が露天風呂の中で殺害され、さらに第二の犠牲者が…。

 

【容疑者】

・天堂瞳(16)高校生YouTuber

・相原菖蒲(22)キャンプ場管理人

・渋田九朗(46)会社役員。

・荒川吉江(49)渋田家家政婦

犀川正(47)ジャーナリスト

・木田光秀(75)無職

・山本東湖(59)元刑事。死亡。

・喜久磨卯月(29)医師

 

「ひでぇな」

長川は死体を降ろしてその苦悶に見開かれた顔を見つめた。

「お、お坊ちゃま」

家政婦の荒川吉江(49)が絶句する。

「やはり第二の犠牲者が出ましたか」

渋田九朗(46)の死体をスマホで撮影するジャーナリストの小太り眼鏡、犀川正(47)。

「ちょっとあんた。何やっているんだ」と長川が咎めるが、犀川は「現場の状況を写真で記録した方がいいでしょう。捜査の役に立ちたいのですよ」と不敵な笑いを浮かべる。長川はため息をついて死体を見つめる。

「どんな感じよ」結城が聞くと長川は死体をざっと見回す。

「ロープで首を絞めた後はない。こいつは首吊りによる酸欠だな。死亡推定時刻はざっと1時間前」

「って事は1時間前にこのキャンプ場を出た人が犯人だって事じゃないですか」

高校生の天堂瞳(16)が不安げな表情で全員を見回す。

「それが、犯行直前に誰かが配線を切ったみたいで、キャンプ場のカメラはもう作動していないのよ」

と緊張した表情のキャンプ場管理人相原菖蒲(22)。

「前の事件でみんなが出張らっている間にナイフで配線が切られたらしく、監視カメラは作動しない。つまり、この第二の殺人は誰でも可能だったって事ですよ」

長川はその場にいた容疑者を見つめる。

「荒川さん。被害者がキャンプ場を出たのは何時くらいだったかわかりますか?」

「1時間前です。何やら出かけてくると言って、祠の方の道へ歩いていかれました」

長川の質問に真っ青な表情で荒川が答える。

「あ、あの時止めていれば…」

「その後ですよね」長川が相原菖蒲を振り返る。

「相原さんが監視カメラが映らないと話しかけてきて、そして荒川さんが私たちにお坊ちゃまを探すように頼んだ。そして荒川さんに誘導されて道を歩いていたら、露天風呂で木田光秀さんが、私の先輩の死体を損壊しているのを発見」

 

 露天風呂ではニコニコ笑いながらベンチでラブドールを撫でている木田光秀(75)を勝馬と瑠奈と千尋が監視し、医師の喜久磨卯月(29)が寄り添っている。

 

「さらにその先で渋田九朗さんの首吊り死体を発見したわけです。と言う事は第二の事件ではここにいる全員にアリバイはないって事なんですよ」

長川に見回され、容疑者たちは唖然とした。

「でも第一の事件ではみんなアリバイは確保されているんですよね」

と天堂瞳がおずおずと声を上げる。

「ええ、犀川さん以外はね」長川は犀川を見つめる。犀川はクククと笑った。

「もう一つ考えられますよ。この島に別の第三者が隠れて潜んでいる可能性ですよ」

犀川の目がギラリと光る。

「動機は恐らく真犯人に対する12年前の一家殺人事件の復讐。今回殺された2人は、僕が真犯人とそれを助けた刑事だと考えている人間です。出来すぎでしょう。つまりこの島には別に殺人鬼が隠れているんですよ。そいつが次々復讐の為に殺人を引き起こしているんです。そして恐らくまだ人を殺すつもりなんですよ」

「何の根拠があって」長川が犀川を睨みつけると、犀川は目を意地悪く細めて見せた。

「犯人は殺した犀川を吊るした時、踏み台を置かなかったのでしょう?」

犀川は死体の足辺りを指さした。

「普通人間をわざわざ吊るなら、それは自殺に見せかけるのが主要な理由ですよ。でもこの事件の犯人は敢えて踏み台を置いたりしていない。となると死体を吊るす理由は」

「見せしめ」

と相原菖蒲が物凄い目つきで犀川を見つめた。軽い雰囲気からは想像もつかない顔だった。

「ええ」と犀川はクックックと笑って見せる。

「犯人は一番殺したい人間をジワジワ恐怖で追い詰めて、一番最後に殺そうとしているのかも知れませんよ」

犀川は長川にニチャァッと笑って見せた。長川は「ち」と舌打ちすると死体をしげしげ眺めている都の横に腰を落とした。

「都はどう思う? 死体が吊るされている理由」

「そうだね。犀川さんの言っている事は一理あると思うけど、私はもう一つ可能性があると思っているよ」

都の言葉に犀川が振り返る。

「冤罪で死刑になった女性の復讐」と都は言った。

「おい、都」長川が呆然とする。

「日本て死刑は絞首刑だよね。って事はこの人に同じ目に遭わせてやろうって気持ちが、生きたまま首を吊らせるという方法にしたのかもしれないよ」

都は長川に言った。

「ああああ、クソッ」長川は頭を抱えてから、天堂瞳と相原菖蒲を見回した。

「2人にはちょっと話を聞かせてもらいますよ」

 

「私は事件どころか家族の記憶がほとんどありません」

キャンプ場の木のテーブルと切り株の椅子で天堂瞳は悲しげな表情で言った。

「姉妹3人が人形で遊んでくれたり、お母さんが公園に連れて行ってくれたり。思い出は4つか5つしかなくて、気が付いたらお葬式が始まっていた感じです。悲しいとかそういう気持ちはないですね。ただ苦しかったです」

瞳はテーブルの上のランタンを見てから、長川と都を見比べた。

「本当だったらこの人たちと家族だったんだって思うと」

瞳の目から涙がボロボロと落ちていった。

 

「そう。私殺された下の方の愛未って子と親友だった」

相原菖蒲は笑った。

「私こう見えても子供の頃は引っ込み思案でさ。愛未が私を引っ張ってくれていたんだよね。それがある日、お母さんから天堂さんの家がみんな殺されたって話されて、お葬式で…信じられなかったな」

菖蒲は笑いながら泣いた。

「もうさ、何も考えられない。悲しいって気持ちも何もなかった。それが中学の時とかに後からボディブローのように効いてきてさ。修学旅行とか文化祭とか楽しい事があるたびに、愛未の顔が出て来てさ。糞過ぎるよね」

「先輩」と千尋が都の横で声を震わせる。

「だから私は愛未と一緒に中学や高校生活を楽しむことにした。愛未の性格を借りて、愛未ならどうするか考えてさ。だってそうするしかないじゃん」

菖蒲は顔を両手で押さえて顔を震わせた。

「事件で何か変なところってなかったですか」

と長川が聞くと、菖蒲は「1つだけ」と顔を下にしたまま涙声で言った。

「愛未が殺される前に、愛未の家から帰る時、愛未の家をじっと電柱から見ている女の人がいた。痩せていて骸骨みたいな白髪の女の人です。テレビのニュースに出ていた容疑者とは全然違う人でした」

「骸骨みたいな…白髪の…」都は暗唱した。

 

 島の温泉の露天風呂に一人の女性がワンピースを着用して座っていた。その髪の毛は白髪で眼窩は真っ暗で骸骨のような姿だった。

 

「死刑を執行された木田さんの娘さんはどんな方でしたか」

長川は喜久磨卯月という女医を同じ木のテーブルで見つめた。

「木田桃子という女性。私の中学の先輩ですよ。障害を持っていましたが、凄く優しくて私に辛い事があると黙って寄り添って頭をなでてくれるような人でした」

喜久磨は遠くを見てため息をつく。

「私はあの人が殺人者だという事を信じていません。きっと天堂さん一家を助けようとして、それで疑われてしまったのです。私は絶対無罪判決が出ると思っていましたが、判決は死刑。でもあの人その意味が分かっていなくてニコニコしたまま連れていかれてしまった。それがあの人を見た最後です」

喜久磨はため息をついた。

「一応聞きますが、木田桃子さんは白髪で骸骨みたいな容姿ではなかったですよね」

長川の問いに、喜久磨は首を傾げた。

「全然違いますよ。アイドルみたいに美人と言うわけではありませんが、普通にかわいい女性だったと思います」

と喜久磨は小首をかしげた。都も結城もこれ以上聞く事もないと立ち上がろうとしたときだった。

「その女性なら」

と医師の喜久磨卯月は長川をじっと見つめた。

「私も渋田九朗さんの屋敷で見た事があります」

その言葉に都も結城も目を見開いた。

「ちょとちょっちょ」と結城が柄にもなく素っ頓狂な声をあげるが、喜久磨は冷静だった。

「私は彼の肥満と糖尿病の主治医でもあるので。九朗さんの書斎で診察を終えて戻ろうとしたとき、ふと窓を見ると離れの2階の部屋の窓から、白髪の長髪で骸骨のように眼窩がくぼんだ女性が、口を半開きにしてこちらを見ていた事があったのです。凄く怖かったですよ」

「その人いつ見たのですか?」と長川。呆気にとられる結城。

「最近です。2週間くらい前かな」

と喜久磨。

「でも一番怖かったのは九朗さんが言った言葉です。-僕の奴隷だ-って。あの時の九朗さんの不気味な笑顔は忘れる事は出来ません」

都と結城が顔を見合わせたとき、天堂瞳が「あ、あの」と背後から声をかけてきた。

「はいっ」

と都と結城がびくっとして振り返る。天堂は緊張した顔で、「勝馬君と瑠奈さんと千尋さんが帰ってこないのですが」と温泉の方向を指を指した。その時「きゃぁあああっ」と瑠奈の悲鳴が都と結城の耳に聞こえてきた。

 

 

6

 

「い、今の瑠奈ちんの悲鳴」

都が声をあげると、結城と長川は「くそっ」と立ち上がり走り出した。温泉に到着したとき、結城と長川と都はあり得ない光景を見た。見知らぬ女性が露天風呂に腰かけていた。3人にも全く無反応で身動きすらしない。

「警部」都に言われ、長川はゆっくりと近づく。その時、その女性はこっちに倒れてきた。白髪で歯茎はむき出し、眼窩は真っ黒の骸骨みたいな顔がこっちを見た。

「だ、誰だ。こいつ」

結城の声が戦慄した。長川は倒れた骸骨をじっと調べる。その時、都は更衣室で何かががたっと音を立てるのを聞いた。都はゆっくりと更衣室のドアに近づくとさっとドアノブを回して開けた。

「あわわわっ」

千尋と瑠奈がこっちに倒れてきて、勝馬のでかい図体がそれを押しつぶした。

「うぎゃぁあああ」

勝馬君、重い」2人の女の子が悲鳴を上げる中、瑠奈の胸の間に顔を突っ込んだ勝馬はその胸を掴む。そして何かとしばらくムニムニしていたが、やがて顔面蒼白になった。

「このスケベ野郎‼」

千尋のスニーカーが勝馬の顔面に炸裂する。

「都」長川がため息をついた。「これ木田が持っていたラブドールだ」

「これを温泉に入れてあげてって、木田さんから頼まれたのよ」と瑠奈がため息をついた。

「だって彼今犀川さんが見張っているでしょ」

「それを勝馬君がお湯に落っことしちゃって」と千尋勝馬をジト目で見た。

「風呂に入れろって向こうが言ってきたんだろ」結城はため息をついて人形を座らせる。

「でもこれを見せたら、木田さん殺人鬼になって私たちを殺しそう。娘の敵だって」

千尋がガクブルするのを他所に、都は人形の眼窩の中から赤い糸のようなものを手繰りだした。そしてぶちっと何かを引きちぎる。

「カメラだよね。多分中にレコーダーとかも入っていると思う。多分これをダメにする目的で瑠奈ちんたちに頼んだんだと思う」

と都。

「ちょっとそれって犯人に関する情報…」という結城の声に、都は「それはわからないけれど」と考え込んだ。

「多分木田さんもこの島に来ている人間を疑って、証拠集めの為にカメラを仕込んだこのラブドールを連れて島にやってきた。そして山本警部の死体に復讐した後、その人形を終わらせる事にしたんだよ。大事にしている人形を温泉に付けたらどうなるかくらいわかると思うから」

と都は言った。

「ふええええええ」と勝馬が腰を抜かして昇天する。

「でも唐突だな」と結城。

「このレコーダーとかをファイルにして再生するにはPCが必要だぞ。何で島を出てPCが使える場所まで行く前に、データをダメにする必要があったんだ?」

結城の疑問に都は考え込んだ。そのままふっと温泉を見たとき、どんぐり眼の小柄な女子高生は露天風呂の水面をじーっと見つめ、そしてその瞳を見開いた。

「そうだったんだ」

都は声をあげた。

「これは犯人の二重のアリバイトリックだったんだよ」

都は長川警部を見た。「警部の先輩の山本東湖さんを殺害した犯人が分かった」

都の真っ直ぐな目に見上げられ、長川警部は「誰だそれは」と都の肩を掴んだ。

「二番目の被害者、渋田九朗だよ」

都にじっと見つめられ長川は「ちょっと待て、どういう事だ」と手を振った。

「渋田の奴は二番目に殺されたじゃないっすか」と勝馬

「ひょっとして渋田さんは本当に自殺」と瑠奈。だが都は首を振った。

「違うよ。真犯人は別にいる。その人は渋田さんに殺人をするように誘導して、その後で渋田さんを殺して第一の事件で完璧なアリバイを作ったんだよ」

「でも渋田にも第一の事件でアリバイがあるぞ。奴が露天風呂に出発したのは死体が見つかる20分前。血がぶちまけられた祠を往復するのは不可能だぞ」

と結城。

「血とかはあくまでパックとかで抜いておいて、あらかじめぶちまけておいたとか」

と瑠奈。

「致死量の血を生きた人間からどうやって抜くんだよ」

結城はため息をついた。だが瑠奈は言った。

「あの女医さんなら出来るんじゃない?」

「まさか」結城の目が見開かれる。

「あらかじめ採血とか言って致死量の血を抜いておいて、それを渋田のアリバイに使った」

だが長川は首を振った。

「高野さん、結城君、その可能性はない。私は発見直後に触って確認したんだが、祠でぶちまけられていた血は少なくとも30分以内にブチ撒かれた血液だった。つまりあらかじめ血を撒いておく事なんかできやしないんだ」

「大丈夫。この第一の事件の犯行は共犯者は必要ない。共犯者はキャンプ場でただ人が殺されるのを待っていればいいんだから」

と都。

「まさか、都。その真犯人って奴がわかっているのか」

結城が声をあげると、都は頷いた。

「さっきキャンプ場にいる人といろいろ話したんだけど、明らかにおかしな事を言っている人が2人いた、その中の一人が犯人なんだよ」

 都は長川警部を見上げた。

「それで長川警部にお願いがあるんだけど」

 

 焚火の前に、呆然と座る相原菖蒲、天堂瞳、喜久磨卯月、荒川吉江の4人。そしてキャンプ椅子に座りニコニコしている木田光秀とそれを腕組しながら監視する犀川正。

「本当にすいませんでした」

「すいやせんでしたぁ」

「何でもしますからお許しください、オナシャス」

木田光秀に結城と勝馬千尋が土下座する。都は「ガンバレー」と女性たちの焚火の近くで手を振る。

「すいません。ちょっとよろしいですか」

ふと喜久磨卯月に声をかける長川警部。

「はい…」喜久磨が長川を怪訝な顔で見つめる。

「実は渋田九朗の死体のポケット…そこに妙なものが入っていまして。死体のポケットに現場保存の為に入れっぱなしにしているのですが、ちょっと確認して貰ってもいいですか」

長川は喜久磨に厳しい顔で近づくと、彼女のそばにピタッと張り付く。

「すいません。もう遅いので明日にしてもらえますでしょうか」

と喜久磨が目をこすりながら言うと「今すぐ必要なのですよ。事件にとって重要な話なんです」と長川は有無を言わさない。

「医療従事者のあなただからこそ見て欲しいものがあるのです」

「わかりました。でも眠いのでゆっくりでいいですか」と喜久磨。

「ええ、露天風呂辺りで休憩を入れましょう」

と長川は喜久磨卯月を誘導して露天風呂の温泉の方へ誘導する。

 みんなから見えなくなるまで遊歩道を歩いたときだった。突然喜久磨卯月は走り出した。

「ちょ」長川が声をあげ、慌てて暗い遊歩道を追いかけた。

 

 黒い影は真っ暗な遊歩道を走った。祠を通り過ぎ、血だまりを通り過ぎ、そして遊歩道で長阿川の上着をかけられ安置されている渋田の死体の前にやってくる黒い影。長川の上着をめくり上げ、黒い影はポケットから血がかすかに残っている血液パックを手にすると、必死で渋田の死体のポケットを探る。

「やっぱり、探していたのは血液パックだったんだね」

都の声とともにライトの光が黒い影を照らす。黒い影はその姿を認めると驚愕に目を見開く。ライトの向こうで女子高生探偵はにっこりと笑った。「こんばんは」

 黒い影は慌てて闇夜に逃げようとするが、「おっと」と勝馬と結城が退路を塞いだ。

「お前さんも全力疾走したんだろうが、俺らも全力疾走してきたんだ。そんでもって、渋田がぶら下がっていた場所は、祠経由よりも温泉経由の方が近いからな。あんたがいくら健脚だとしてもこっちは先回りが出来るんだぜ」

結城が得意げな表情で言った。

「逃げたって無駄だ。あんたが渋田に完璧なアリバイを与えて山本東湖元警部を殺害させた方法も、渋田が首を吊って死んでいた理由も、山本警部が温泉で死んでいた理由も、そしてこの事件の背景にちょくちょく登場する白髪の長髪の不気味な女の正体も、全部わかっているんだ」

「でも貴方はミスをしたんだよ」都が結城の横にぴょこっと出て、黒い影を真っ直ぐに見た。

「そしてそのミスこそが貴方が犯人だと私に知らせた。この島で2人の人間を殺害した事件の黒幕は」

眼を見開く犯人に都は指を突きつけて宣告した。

「貴方です」

 

さぁ全てのヒントは提示された。犯人はこの中にいる。

【容疑者】

・天堂瞳(16)高校生YouTuber

・相原菖蒲(22)キャンプ場管理人

・荒川吉江(49)渋田家家政婦

犀川正(47)ジャーナリスト

・木田光秀(75)無職

・喜久磨卯月(29)医師