少女探偵島都 2018年

2009年くらいから母親が書いていたシリーズ設定をもったいないので2018年より本格的にわいが引き継いでみました。大体1記事でアニメ1話分くらいの長さだと思ってください。コナンや金田一みたいな高校生探偵ミステリーを想定しています。

死神タワー殺人事件❹

 

7

 

【容疑者】

・益田愛(15)高校生

・姫川瑠偉(22)スイミングインストラクター

・萱野厚樹(51)萱野産業社長

・香川哲(50)萱野産業役員

・岩本承平(20)萱野産業従業員

・野田武(26)ライフセイバー

・小山理恵(54)パート従業員

・ヒゲヒグマ恩田(43)エアロビクスインストラクター

・宮崎新(38)マンション管理人

・鷺沼淳司(60)茨城県警警部補

 

「か、香川が死んだ?」

ターミナルモールのスポーツセンター事務室。翌日午前に事件関係者全員が集められる中、鷺沼淳司がゴムマスク姿で驚愕していた。

「ええ、昨日AGTの事故が実は殺人で、犯人は生きたまま香川哲さんを縛り上げ、AGTのゴムタイヤ経路に放置して電車にひかせ、殺害したものです」

女警部は全員を見回した。

「今のところ最重要容疑者である岩本も行方不明ですしね。一応昨日19時30分前後のアリバイをお聞かせ願いましょうか」

長川警部は言った。

「お、俺もか」

鷺沼警部補が声を上げると、長川は「貴方は昨日だけではなく一昨日の事件があった夕方のアリバイも聞かせて貰いましょうか」とぴしゃりと言った。

「まいったね」

鷺沼淳司(60)はため息をついた。

「俺は昨日はスタジアムのVIP席にいたよ。姫川瑠偉さんとね」

と鷺沼は姫川を見つめた。長川はじっと鷺沼を見た。結城は「おいおいおい」という表情で都を見たが、都はきょとんとした表情のままだった。

「はい」姫川瑠偉(22)は小さな声で言った。

「スタッフの方なども証言していただけると思います」

「俺はスタッフに顔を見せたし、あのVIPは指紋認証が必要だ。捜査会議では同僚と過去の経験を話したし、ゴムマスクの中が別人なんて事もないと思うぜ」

と鷺沼。

「どういう関係なんですか2人は」

と長川が言うと「友人だよ」と鷺沼は不敵にゴムマスク越しに笑った。

「それともなんだ」

鷺沼はゴムマスクをゆっくり外し、野田が「うっ」と声を上げる中でその焼けただれた顔を見せた。

「この顔が若い女性と遊んでいたら怪しいとでもいうのか」

「別に」

長川は流した。

鷺沼は面白くなさそうに「一昨日の事件の際には捜査会議だったよ。同僚や上司が証言してくれる。タワー周辺に近づいてもいない」と付け加えた。

「私は昨日は休みで家族とエキスポ博物館に行っていました」

管理人の宮崎新(38)はおずおずと手を挙げた。

プラネタリウムが8時くらいまであったので妻と娘と一緒に見ていました。家族だから警察はアリバイとして認めて貰えないかもしれませんが、でも防犯カメラには映っていると思います」

「僕も昨日は休みでしたよ」

ライフセイバーの色黒ショタ野田武(26)はため息をついた。

「でも僕は1人暮らしだしオンラインゲームやりまくっていましたけど、アリバイにはなりませんよね」

「僕は昨日も出勤でしたよ。奥様達にエアロビクスの素晴らしさを布教していました。21時までエクセサイズです」

ヒゲヒグマ恩田(43)が「ワンツードゥードゥー」と無駄な筋肉を見せびらかしながら答えた。長川はそれらを警察手帳にメモする。

「犯行時間前後熱中症で搬送されていた小山理恵さんのアリバイは成立すると言ってもよいでしょう。と言う事はこの中では野田さんのみにアリバイが成立していないことになりますな」

「ちょっと待ってください」

野田がびっくり仰天して立ち上がる。

「僕には昨日アリバイがあるでしょう」

「ですが今回の事件は複数犯である可能性もありますからね。あらゆる可能性を考えなければいけません」

長川は冷静に言った。野田は不満そうに座る。

「それにまだこの中に犯人がいるとは限りませんし」

「そうですよ」

野田武は長川を見る。

 

「防犯カメラ映像のなどをチェックした所全員嘘はついていなかった。野田も自宅近くのコンビニのATMに立ち寄っててな。アリバイは成立している」

長川警部はショッピングモールの吹き抜けや空中エスカレーターが一望できる家電フロアのマッサージチェアに座りながら、自動マッサージにゴリゴリやられて「ぬおおおおおおっ」と声をあげている都に言った。

「これで2つの連続殺人、岩本以外関係者全員にアリバイが成立した」

長川警部はため息をついた。

「全く、何て事件だ。残虐な方法で殺人を行いながら、二重密室なんかの不可能犯罪。しかもその意味もわからない。このタワー」

長川はモールのガラス天井を見上げ、そこから見える高層ビルを仰ぎ見た。

「このタワーのベランダには確実に犯人がいて、しかし忽然と姿を消した。犯人は何でこんな演出をした。こんなトリックを使った。そして昨日のAGTの事件」

長川はガラス窓からペデストリアンデッキで繋がったドーム状の鉄道ターミナルとそこに接続するAGT駅からAGTの自動運転交通がゴムタイヤ高架線を走り出していくのをじっと見つめた。

「犯人はなぜ被害者をAGTに轢かせる事に拘ったんだ。世間に対する残虐な演出なのか。それとも警察に対する挑戦なのか」

「犯人はタワーマンションでどんな魔法を使ったんだ」

結城はため息をついた。「そもそも何で魔法を使う必要があったんだ」

結城は頭をがりがりした。「都、お前は考え付かないか」

結城が都に声をかけたときだった。都は目をぱちくり、アクアリウムエスカレーターを見つめた。

「あれ、小山理恵さんだよね」

アクアリウムのガラス柵越しにエスカレーターを見つめる結城。後ろ姿の中年女性の服装に見覚えは結城にもあった。シネマコンプレックスの前で都、結城、長川は小山理恵(54)の行き先をふさいだ。

「小山さん。昨日は危なかったですよ。まだ入院しているはずですよね。抜け出したんですか」

長川がTRexが街で暴れる映画の宣伝立体映像の前でため息をつく。

「刑事さん」

小山理恵が目を見開いた。

「それに都さんも。昨日はありがとうね」

そう言って笑う理恵を都はジト目でぶーっと見つめた。

「その目。理沙そっくりだわ。私が無理なことをするとすぐそういう顔をする。小学生の時からそうだった。心配性な子だった」

小山理恵は苦笑した。

 場所をフードコートのマックに移す。テーブル席で小山理恵はスマホのLINEを見せる。

「あの子が死ぬ直前に送ってきたLINEよ。『取引先の萱野社長に酷い事をされている人がいる。私助けなきゃ。もし会社首になったりしたらごめん』…それが最後。そして」

小山は苦悶に満ちた声を家族連れが笑い合い、マックのJKがお喋りする中で絞り出した。

「あの子の死を知らせる電話が来たの」

小山は肩を震わせた。

「私は理沙は絶対自殺じゃないってあの鷺沼ってゴムマスクの警部補に言った。でもあの警部補は私の話を聞かなかった。理沙は変な宗教に入っていたんじゃないかとか、母親との関係につかれていたんじゃないかとかそういって、あの子を自殺にしてしまったの」

「鷺沼」

長川は歯ぎしりした。

「何でかしらね。もう誰も信じないって思ったのに。貴方には全部話そうって思えちゃった」

都は小山理恵にいきなりそう言われ、どんぐり眼をぽかんとさせて見つめた。

「きっとあなたが娘に似ていたからね」

「一応お聞きします」

長川は小山理恵に言った。

「貴方が香川と萱野を付け回していたのは、理沙さんの復讐の為ですか」

警部がじっと小山理恵を見つめた。小山は「もう私にはそれしかないから…」と下を向いて言った。

「復讐なんてどうにもならないって人もいるけど、復讐しなくてもどうにもならないの。私はもう自宅でクーラーをつけて自分を整える、それすら出来なくなってしまった。あの子の遺体にレイプの痕跡を見つけてしまってから」

小山が悲痛な声で泣き、隣の家族がぎょっとしてこっちを見る。

「私は、人として普通に生きる事が出来なくなった。復讐なんかしなくたって、どうにもならないのよ」

小山は静かに言った。

都はきょとんとした表情で小山理恵を見る。

「別に普通じゃなくていいです」

都は笑顔で言った。「普通じゃなくてもいいから、私と一緒にまたご飯を食べてください」

「お前新しいパフェ供給路開拓するつもりかよ」

と結城が突っ込みを入れた。

「でへへへへ」都が笑う。それにつられて小山も笑い、長川もやれやれとため息をついた。

 その時長川は辺りを見回した。

「騒がしいな」

長川が立ち上がると「きゃぁあっ」という悲鳴がフードコートの前の吹き抜けから聞こえる。

 吹き抜けには巨大な水槽があり、そこに何かが血を煙みたいに吹き流しながらびくびく痙攣している。人だった。

「クソッ。どこだ。水槽に入れる場所は」

結城が大声を上げ、長川が非常ベルを押すが、スタッフもどうすればいいのかわからなかった。そんな中でそれをじっと1階の近くで見つめている人間がいた。ゴムマスクの鷺沼警部補だった。

 一斉に血に向かって魚が突進する。餌狂乱が始まる。アパレルやシネコンやマックなどのフードコートや家電や携帯ショップで囲まれた水槽に、両足にコンクリートブロックを括り付けられた男はピラニアに滅茶苦茶にされながら、動かなくなっていった。

 

8

 

「岩本」

長川が呟く。

ぐしゃぐしゃになっていた人間は水槽制御室の床に寝かされたビニールの上で仰向けになった。服装や体格で岩本承平だと一発で分かった。

「おそらく刃物であらかじめズタズタにしてから水槽に投げ込んだんだね」

と加隈は牛乳瓶眼鏡を光らせつつ、鑑識として説明した。

「魚って血の匂いに敏感だからさ。多分ピラニアに襲わせるつもりだったんだよ」

加隈も幾分声が戦慄している。

「鷺沼警部補。なんて突っ立っていたんですか」

と長川が鷺沼をじろりと見つめる。

「何が出来たというんだ」ゴムマスクの警部補はにやりと笑った。

「水深20メートルなんてその辺の人間に潜れる深さではない。もう彼は助けられないのはすぐにわかるはずだ」

鷺沼は不敵にゴムマスクの下で笑っている。それを都はぽかんとした表情で見つめていた。その目に何か光が帯びた。

「とにかくアリバイだ。全員のアリバイを再度チェックだ」

長川は頭を掻きながら唸るように言った。

「あまり意味はないと思うよ」

と都がどんぐり眼で長川に言う。

「この岩本の両手を見てみてよ」

都は言った。長川はジト目で都をの指さす方を見る。

「両手を縛っているロープ。右手と左手の間が余裕あるでしょう。それに私一瞬だけ見えたんだけど、そのロープに氷みたいな透明な輪郭が一瞬見えたんだよね」

都は水槽の上を通るパイプを握った。

「その水槽は熱帯魚の為に温度は高めになっているんだけど。このパイプだけちょっと冷たいんだよね」

「つまり氷でできたフックのようなものを被害者の手を縛っていたロープが通っていたとかそんな感じか」

と長川が都を見る。

「それがこのパイプに固定され、時間が来れば氷が解けてそのまま水槽の中に落ちてしまう」

「なんてひでえことを」

と結城が歯ぎしりする。

「同一犯なのは間違いないと思うね」

と加隈。「第一の事件の幼稚な蝋燭トリックそっくりだよ」

「そうなんだよ」

都は言った。

「針と糸を使ったトリックとか、首だけが出入りとか、犯行現場を偽装とか、そういうトリックが一切使えない二重の密室から消え失せるだけの技量を持ちながら、こんなバレバレなトリックを使っているんだよ」

「ミスリードとかか」

と結城が言うと都は首を振った。

「こんな蝋燭のトリックた氷のトリック、ミスリードにもならない事は犯人もわかっているはずだよ。ただ意味はあると思う。この連続殺人で鉄壁のアリバイを作る為のね」

「ほう、名探偵じゃないか」

と鷺沼がゴムマスク越しに笑った。

 

「ええ、岩本も死んだ?」

スポーツセンター事務室で野田武が素っ頓狂な声を上げた。

「ええ、モールにある巨大水槽に沈められてね」

長川は説明する。

「なんという」と座り込む小山理恵。その横でヒゲヒグマ恩田が筋肉踊りをしている。

そんな中、姫川瑠偉はギラリと目を光らせていた。

(あと一人、鷺沼が死んでくれれば)

「犯人は異常者ですよ」宮崎新は吐き捨てるように言い、そんな彼らを腕組しながら見つめる鷺沼淳司警部補。

「あの、アリバイ聴取はしないのですか」

益田愛が姫川瑠偉の横で手を挙げると、長川は「いや、今回はしませんよ。その代わりにちょっとの時間みなさんを監視させていただきます。1時間…、1時間です」と鈴木と西野に合図し、自分は都、結城とスポーツクラブの外に出た。

 

「とりあえず言われた通り、容疑者は監視下に置いたが」

長川はマンション棟のエレベーターの中で都に言った。

「あれ、事件現場は26階だろ。24階は」

都のボタン選びに長川は怪訝な声を出す。

「ううん。現場に行く必要はない。私が行かなくちゃいけない部屋は」

都は言った。「管理人室だよ」

都は言った。

「か、管理人室?」結城が素っ頓狂な声を上げたとき、チャイムが鳴ってエレベーターのドアが開く。都はマンションの廊下を歩きながら言った。

「さっきの長川警部と鷺沼警部補の言い合いでこの事件で私を悩ませていたものが一気にわかっちゃったんだよ。つまり、犯人がどうしてあんな密室消失トリックを仕掛けたのか、犯人があんなバレバレでミスリードにもならない痕跡を残していったのは何故か、そして犯人は誰なのかも」

「何だと‼」

長川は仰天した。

「お前さっきまで、これは不気味で意味不明で犯人の心理が全くつかめないヤバい事件だって言っていたじゃないか」

と結城が呆れたように言った。

「ヤバい事件なのは間違いないよ」

都は廊下の前を見ながら言った。

「この事件の犯人は私が今まで会ってきた犯人とは全然違う、恐ろしい犯人だよ」

都の表情は真剣だった。

「こんなに恐ろしい犯人に、私は出会ったことがない。ただ犯人が仕組んだトリックは発想の転換が必要なんだよ。私たちの常識を少しずらした角度で見れば、犯人の正体もその動機も一瞬で分かった」

都は静かに管理人室の前に立つ。

「そして残りの謎、二重密室消失トリックの答えも管理人室にあるはずなんだよ」

都は長川警部をじっと見上げた。長川は一度だけ言葉を止めて言った。

「都…一つだけ、イエスかノーで答えてくれ」

「警部?」都が瞬きする。長川は静かに言った。

「鷺沼警部補が、犯人なのか」

長川の質問に、都は少し考えて言った「ノーだよ」。

 そして管理人室を開けた。

 

「なんてこった。こういうやり方があったのか」

長川は頭を抱えた。

「こんな単純な方法でこの不可能密室トリックが成立してしまうとは」

結城も戦慄していた。

 

「警部さん。仕事に戻らせてくれませんか」

野田武が怒ったように頼んできた。

「僕の筋肉を見たいマダムが大勢いるんですよ」

筋肉アピールするむさ苦しいヒゲヒグマ恩田。姫川瑠偉の眼はぎらついていた。

「まぁ、落ち着いて。これが最後です。この女の子、数々の事件を解決してくれた女子高生探偵島都がこの事件の全てを解き明かします。この不可思議な事件のね」

長川は全員を説き伏せた。訝し気な表情の宮崎管理人の視線。ゴムマスクの鷺沼は腕組をして「まぁ始めてみたまえよ」と促した。

「私が話す前に、まず姫川瑠偉さん」

都はスイミングインストラクターを見た。

「貴方の方が話すことがあるんではないでしょうか」

姫川の目が見開かれた。

「殺された3人、萱野、香川、岩本の会社はブラック企業だったみたいだね。それも従業員だけじゃなくてその家族もパワハラに巻き込むタイプの」

と都は言った。

「最近増えているらしいですよ。会社行事に家族狩りだして進学や家事に支障が出るとか、家に乗り込んで家族の前で従業員に暴言暴力とか、家族に対して暴力や恐喝とか、従業員の奥さんや娘をレイプとか、冠婚葬祭の場所でぶち壊し行為とか。この家族は自分のおかげで生きていけるんだから自分が好きにしてもいい。そう考える上司や経営者は昔からいて、今可視化途上らしいですが」

長川は全員を見た。

「萱野産業はその中でも最悪の部類。従業員を家族ごと奴隷にして監禁洗脳状態に置き、人質にして従業員の子供に金をせびる。さらに従業員の娘に性的暴行」

姫川瑠偉の顔が呆然とする。

「そしてもしかしたら、瑠偉さんの両親はもうこの世にはいないのではないですか」

姫川瑠偉の目が見開かれる。益田愛が「う、うそ」と口を手で押さえ、涙をぶわっと流した。

「そしてそんな萱野産業の極悪非道を警察に訴えたのが小山理沙さんという女性だった」

瑠偉の顔が真っ青になり震えだした。

「だがそんな一人の正義感のある女性の告発を裏切ったのが」

長川はぎろりとその男を見た。「鷺沼。お前だったんだ」

 小山理恵が呆然とした表情で鷺沼を見た。

「そして」長川警部は言葉を続ける。

「鷺沼と今回殺された萱野、香川、岩本がグルになって小山理沙さんを凌辱し、殺した」

「ああああああっ」

耐え切れなくなった姫川瑠偉は崩れ落ち、野田武が「姫川さん」と一緒に座る。

「お、お姉ちゃん」益田愛は半分混乱していた。小山理恵は顔を真っ白にして立っていた。

 鷺沼はゴムマスク越しにふふふふと笑った。

「全部憶測じゃないか。こんな事を警部が容疑者の前で口に出していいのか」

「ああ、憶測だよ」と長川。そして言葉を続けた。

「だが犯人にとってはこれは紛れもない人物だ。だからこそ犯人はこの鷺沼を含む小山理沙を殺した連中を皆殺しにする計画を立てたんだ」

「そう」

都は事務室の全員を見回した。

「不気味な仮面を着用してタワーから消えた3人を殺害した犯人は」

都はある人物を指さした。

「貴方です!」

 

 

【読者への挑戦状】

さぁすべてのヒントは出そろった。

犯人は自分のアリバイに関係ない何故二重密室消失トリックを演出する必要があったのか。

二重密室トリックの真実とは。

そして犯人の正体は。

 

・益田愛(15)高校生

・姫川瑠偉(22)スイミングインストラクター

・野田武(26)ライフセイバー

・小山理恵(54)パート従業員

・ヒゲヒグマ恩田(43)エアロビクスインストラクター

・宮崎新(38)マンション管理人

・鷺沼淳司(60)茨城県警警部補