劇場版少女探偵島都-少女X殺人事件❹
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・山口有菜(14):中学生
・西条憲太郎(38):牧師
・平山絵美理(14):中学生
・諌山由愛(15):スーパーバイト
・日ノ本健也(15):スーパーバイト
・古間木姫奈(15):スーパーバイト
・熊田栄太郎(53);スーパー店長
・西口秋生(32):チャイルドセイバー職員。
・神峰良(58):チャイルドセイバー代表
「まさか」
長川警部は笑った。
「あの施設は厳重な警備で子供たちもかなり厳しく監視されていた。誰かがスーパーで発見された人間の足を持ち出すのは不可能だよ。ここ数日、施設の防犯システムもチェックしたが、ここ2週間で不審者が出入りした痕跡はなかった」
長川警部は都を見つめた。
「ほとんど密室状態だったあの施設から死体を持ち出すなんて不可能だよ」
「でも、そこまで監視システムがあったとしたら、そいつを調べれば何かしら少女Xの正体について手掛かりはありそうなものだが」
結城は考え込む。
「今のところは、あのスーパーの防犯カメラの人物だけだ、手掛かりは」
長川はため息をついた。
「その防犯カメラの人物だが、熊田が事件当日一つ変わったことがあったと証言していた。店の店舗に『この店は子供を奴隷にしている』とワードで作られた文字が貼られていたんだ」
長川はため息をついた。
「消毒液がある目立つところにな。だから熊田はあの3人をいつも監禁していた店のバックヤードではなく、チャイルドセイバーに移したそうだ」
「私たちのせいじゃなかったんだ」と都が目をぱちくりさせた。
「ああ。酷いもんだよ。その施設で3人は風呂場に連れていかれて冷水を浴びせられたんだから。これは神峰の趣味らしいんだがな」
と長川警部は首を振る。
「これと爆弾騒ぎがどう影響しているのかがわからんがな」
長川は警部はため息をついて窓の外を見た。
「少女Xの身元について、マスコミがセンセーショナルに扱ったこともあって警察はその威信にかけて捜査をしている。だが調べれば調べるほど出てくるのは、この施設やそこと人身取引していた会社や富裕層の家での虐待。学校に行かせてもらった子供や給料をもらって働かされた子供は一人もいなかった」
夕日が窓の外の街並みに降りていく。
「暴力、奴隷労働、買われた家での介護、性的虐待。逃げだして交番に助けを求めても信じてもらえず、連れ戻される様子が人情シーンとして警察24時で放送されたりもしていた。国会でも代表質問が行われているし、警察だけではなく国家の威信がかかっているんだ。だから殺人事件解決の為に警視庁が捜査をしている」
「大変なことになったな」
結城は長川の横に立つ。だが長川は窓の外を見たまま首を振った。
「少なくとも県議会や少なくない国民はそうは思っていないぜ。多くの県議や国会議員もチャイルドセイバーに賛同したり広告塔になっていた。財界の人間には今でも神峰を評価している奴もいる。子供たちに修身の精神を植え付け、若者の堕落と貧困を断ち切ったとな。そしてそれに賛同する連中がSNSにずらり」
長川警部はため息をついた。「この国は終わりだよ」
秋菜も下を向く。
「終わらないよ」都は長川を見た。「絶対」
警察署の前で都、結城、秋菜は3人並んで歩き、長川はそれを見送っていた。
「あの」
突然3人は少女に呼び止められた。見ると諌山由愛が立っていた。その横にいるのは彼女の妹だろうか。
「あの、私のいたレジにずっと並んでいた人の友達ですか」
「うん、そうだよ」と都。「板倉大樹君っていうの」
「その人が私を助けてくれたんですよね。警察を呼んで…。私に気づいてくれる人なんて絶対いないと思っていました。あの、お礼が言いたいので連絡先教えてくれませんか」
「いいよー」都は携帯を取り出そうとして「あ、家に忘れた」
「あ、警察署で充電してもらうのを忘れたよ」と結城が顔に手をやる。
その時秋菜がふと姉の後ろに隠れている少女を見た。
「あの、ひょっとして平山絵美理さんと山口有菜さんとディズニーで写真を撮った子ですよね」
と秋菜。秋菜の背後で署内に戻ろうとした長川が驚愕の表情で振り返る。
「あ」大人しそうな少女は目を見開いた。
「絵美理と前の大会で戦ってた」
「結城秋菜です!」女警部が背後で驚いているのも知らずに、秋菜は人見知りしつつも挨拶する。
「諌山唯です」と少女諌山唯(14)が慌てて挨拶する。
「あの、私のアドレスは絵美理と交換しているんで、そこに板倉君のアドレス送りますよ」
と秋菜は提案する。
「あいつ、今日は学校の草むしりやってます。酔拳披露しちゃいましたからね」
と結城。
「そうだ」都は突然由愛に聞いた。
「由愛さんはあのスーパーで手錠をかけられて、日ノ本君と古間木姫奈ちゃんと監禁されていたんだよね」
「う、うん」と由愛。都は「もう一人監禁とかされていなかったの」と聞いた。
「ううん。私たちだけだよ」
と由愛は手錠で傷ついた右手の手首を見せた。それを必死で左手でさする。
「それじゃぁ、私たちを保護してくれている有菜ちゃんのとこの牧師さんが待っているので」
と2人は歩き去っていく。その警察署の前の道には無表情な牧師が立っていた。牧師が2人をミニバンに乗せて走り去るのを長川は呆然と見つめている。
「じゃ、俺たちも帰るか」と結城。
だがその時、「ちょっと3人とも」と長川警部が真剣な表情で3人の中高生を見つめる。
「どうしたの? 長川警部」都は目をぱちくりさせる。
警察署の会議室に戻った3人。長川警部は秋菜の前のテーブルに一枚の写真を取り出して見せた。
「このスーパーの防犯カメラの写真。秋菜ちゃんには見せていなかったね。この人物に見覚えないか」
と長川警部。結城は「おいおい、何で秋菜に聞くんだよ」と訝しげだったが、秋菜は少し動揺していた。
「こ、この服。有菜の服です。私が絵美理の病院にお見舞いに行っていたとき、同じ服を着ていました。青一色だったんで覚えてます」
「そうか」と長川警部はため息をついた。「彼女が事件に登場するとは」
「有菜が! 何か関係しているんですか」と秋菜が立ち上がって声を出す。
「まぁ、秋菜ちゃんになら話してもいいだろう。この山口有菜という少女は6年前に発生した一家監禁事件で救出された少女だ」
「6年前? その事件と今回の事件と何か関係があるのか」と結城。
「いや、直接的にあるわけじゃない」長川は首を振った。
「あの事件は一家5人がその家の長女のバイト先の老夫婦に洗脳され、監禁され、互いに暴行や拷問するように強要された事件なんだ。だが犯人の老夫婦は逮捕されて無期懲役食らっているし、今回の事件の関係者とは何のつながりもない。問題はその山口有菜、当時8歳で在りながら老夫婦に強要され…その…肉団子を作らされていたんだ」
「肉団子ですか」と怪訝な表情の秋菜。だが結城は「あー、はいはい。理解したので、続けてくれ」と手で制した。
「彼女は確かその後孤児院経営している牧師に引き取られたと聞いたが」
「西条憲太郎さんって牧師さんのところにいるって聞きました」と秋菜。
「西条憲太郎…」長川警部は考え込んだ。
「そういえばそういう名前の牧師、県議会トイレ爆破事件の際に部下が事情聴取をしていたぞ。傍聴人として来ていたんだ」
長川は頭をぼりぼり掻いた。
「なんてこった」
翌日朝、教会の前にパトカーが到着していた。
「どうかされましたか」と教会の前で無表情な牧師、西条憲太郎が声を上げた。長川警部と都、結城、秋菜は後ろに大勢の警察官やそうではないスーツ姿の人間を連れて牧師の前に立った。
「実は少しこの教会の子供たちと話をさせていただきたいんですよ」
と長川警部は警察手帳を見せた。
「どうしてですか」
「実は先日、スーパーで少女の遺体が発見された事件。どうしても身元が分からないので。ローラー作戦を近隣で行っているんですよ。ご協力願えませんか。子供たちのメンタル面も考えて、児童心理士の先生にもご同行願っています」
牧師は都と結城、秋菜を見つめた。
「条件があります。山口有菜と話すときには、私と、有菜の友人2人を同行させてください」
と牧師。長川は「いいでしょう。協力に感謝します」と言った。
教会の一室で都、結城、秋菜、長川が待っていると、ドアが開いて車椅子の少女平山絵美理とそれを押す山口有菜。その後ろから諌山唯が入って来た。牧師の西条憲太郎も無表情で同行している。
都も結城も秋菜も改めて山口有菜を見つめた。ジト目でクールな少女だった。
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「秋菜だ」と絵美理は嬉しそうに言った。
「な、なんかごめんね」と秋菜が謝る。絵美理は「何のこと」と目を見開いた。
「私の大事な友達を助けるために頑張ってくれたみたいじゃん。なんで謝られるのかわからんざい」
「大丈夫だよ」と山口有菜は優しい口調で言った。
「絵美理も絵美理の両親も、牧師の先生も、ここにいる子も、私の過去を知っているから」
「言ってたね。私を受け入れてくれた大事な友達だって」
と秋菜。有菜は「だから何でも協力するよ」とジト目ながらも柔和な表情で有菜は秋菜を見つめた。
「感謝するよ」長川警部は言った。
「では5日前の午後15時ごろ、君はどこで何をしていたかわかるかな。その日は木曜日だった」
「うーん」
有菜は考え込んでいた。
「あ、守谷の方に行ってた。唯のお姉ちゃんが勤めているスーパーの近く。そしたら店の前で男の人に呼び止められて、この箱を店内に置いてくれないかって頼まれたんだよ。それで店の段ボールがいっぱいある端っこの方に置いたんだけど。そしたら事件があったんだよね」
有菜は秋菜や長川警部を見た。
「ひょっとして、私が運んだ段ボール箱に死体が」
「君にそれを依頼してきた男性の特徴は覚えているかい」と長川警部。
「確か眼鏡をかけた天然パーマだったよ」
(西口秋生か)と長川警部は思案した。
「もう一点聞きたいんだ」長川警部は声を上げた。
「君はあの日、唯さんのお姉さんに会いに行っていたのかい」
有菜は頷いた。「でも由愛姉ちゃんは仕事中にお喋りすると怒られるからって、唯の居場所を教えてくれなかった」
「お姉ちゃんは知らなかったんです。私がどこにいるのか知らなくて。でもスーパーから逃げ出したら私がもっとひどい目に会うとわかっていたから」
と唯が横で声を上げた。長川はため息をついた。
「それと牧師さんにもお聞きしましたが。貴方は爆破予告があった議会に傍聴しに行ってましたよね。どうして神峰良の議会での発言を傍聴しに行ったのですか」
と長川が聞くと牧師は「あの悪魔どものたくらみと政治家が信頼できる存在か見に行ったんですよ」
と無表情だった牧師の表情が一瞬歪んだ。
「有菜!」秋菜はふと声を上げた。深刻そうな顔で必死に呼びかける。
「本当に有菜は誰かを殺したりしてないよね」有菜は驚いた表情で秋菜を見る。唯も絵美理も秋菜を見上げた。
「私絶対味方だから! だから誰かに強要されていたら…」と秋菜。都は「秋菜ちゃん…」と秋菜を見上げた。
「大丈夫」有菜は優しく言った。「私は誰かを殺していない。保証する」
「空振り?」
とファミレスで結城は長川に驚愕の表情で聞いた。
「ああ、私ら警察もプロだ。子供たちが30人近くいるんだ。あの牧師が子供に黙っているように強要したとしても、洗脳されていたとしても、絶対どこかでボロが出る。それに児童心理士も子供たちは嘘はついていないと断言したよ。つまりあの教会では死んだり行方不明になった子供はいない」
と長川警部は言った。
「事件は振出か」と結城。
「でもおかしいですよ」と秋菜がパフェを食べながら秋菜に言う。
「あのスーパーで4つ手錠が見つかったんですよね。って事はまだ行方不明になっているアルバイトさんが」
「大丈夫だよ」と都は秋菜に言った。
「由愛ちゃんの手、片手にしか手錠の傷がなかったよね」
「はい」と秋菜。「でも手錠で手すりと繋がれていたんだから」
「だとしても、どっちの手と手すりをつなぐのかは気まぐれになるはずなんだよ。そしてスーパーで働いていた日ノ本君の手は右手、古間木さんには右手に手錠の痕跡があった。毎日同じ方向の手を繋がれていたら、繋がれる方向の手は3人一緒になるはず」
と都は言った。
「つまり同じ方の手で繋がれている理由があった。多分由愛ちゃんと日ノ本君と古間木さんは手すり、手、脚、手、脚、手、反対側の手すりで繋がれていたんだと思う。こうする事で誰かが体を動かしたら連帯責任で体が痛くなる」
都はじっと真剣な表情でパフェを見る。
「だからみんな働いている間は笑顔だったんだよ。体を動かしたくても痛くないから」
「だから手錠が4つだったのか」結城が胸糞悪そうに言う。
「酷すぎる」と秋菜の声が震える。
「都の言うとおりだ。熊田は白状したよ。西口そのあたりの『取扱書』を渡してきたと」と長川はため息をついた。「西口も、その件については取り調べで白状している。ただ」
長川警部はため息をついた。
「山口有菜さんに死体が入った段ボールをスーパーに持ち込むように教唆した事は否定しているんだ。それでだ」
長川警部はため息をついた。
「さっき勝馬君やその舎弟の中で老け顔をピックアップし、鬘と眼鏡をかけさせて写真を撮影し、10枚並べた中で改めて有菜さんに選んでもらったんだが。有菜さんは迷った末に勝馬君を選んだよ」
「って事は勝馬が犯人だったのか。どおりでゴリラみたいな顔を」
と結城がトマトをモシャモシャする。隣のテーブルで勝馬が反省文に悶えていた。
「んなわけないだろう。つまり、あれが西口だったのかは特定不可能だったって事だ」
と長川警部はため息をついた。
「警察はこう考え始めている。少女Xの身元はそもそも存在しない。最初から届も出されず奴隷として隔離された場所で生活していた子の死体…そういう考えも出ているんだ」
長川は結城や都、秋菜を見た。
「そういう子供がいたって痕跡はあったの?」
と都。
「少なくとも、神峰は人間を繁殖させることに興味はあったようだ。メールを見る限りはな」
長川はため息をついた。
「でもそれだとスーパーにその死体が持ち込まれた理由がわからないよね」
と都。
「そして死体の脛の部分で無理やり切断された理由もわからない。それに爆破テロが予告された理由も、そしてスーパーに貼られていた怪文書の意味も、殺害現場となったチャイルドセイバーの施設の厳重警備を突破してスーパーに死体を運び込んだ密室トリックも」
女子高校生探偵は考え込んだ。その時、向かいのテーブルで
「くそー、酔拳が何でキセル乗車で怒られていた奴と同じ反省文の刑なんだぁあああ」
と勝馬と板倉が喚き、それを今やっと登場する機会に恵まれた瑠奈が「ほら、早く筆を動かす」といい「早くしないとハンバーグが冷めるよ」と千尋が劇を飛ばす。
「キセル乗車?」
都が目をぱちくりさせて薮原千尋を見る。
「そ、勝馬君たちと同じタイミングで怒られていた子がいたんだよね」とポニテ少女が振り返った。都の目が見開かれた。
「そうだったんだよ。結城君。これはキセル乗車と同じトリックだったんだ」
都は驚愕に目を見開いた。「そ、それじゃぁ少女Xの正体って…まさか」
女子高生探偵の戦慄に結城と秋菜、長川は立ち上がった。
「長川警部」
都はファミレスに立ち尽くしたまま、小さな声で言った。
「ちょっと調べて欲しい事があるんだけど」
結城のマンションのソファーで都、結城、秋菜は無言でもたれたままリビングを見つめていた。都はそっと秋菜を見つめた。秋菜は体育座りをしたままじっと絨毯を見つめていた。
「長川警部」
-都か。結論を言うぞ。都の言ったとおりだった。この分だとおそらくちゃんと調べれば。
「ありがとう。長川警部。パフェも奢ってくれたのに…ううん。あとさ…ちょっと待ってくれないかな」
と都はそう言ってから「そんじゃーね」と電話を切った。
「どうだった」結城が都を見つめる。少女探偵島都は小さくため息をついた。
「私の考え通りだったよ」秋菜は悲し気な顔で都に向かって身を乗り出す。
「結城君」都は小さな声で言った。
「全部、わかった」
翌日の教会では集会が開催されていた。牧師の西条憲太郎は平山絵美理の車椅子を押す諌山姉妹、山口有菜を最前列に多くの子供たち、その中には日ノ本健也、古間木姫奈も含まれる…と支援者に講堂の演題で演説した。
「今日はこの教会に通ってくれている友人が大きな手術を終えて退院したお祝いです。感染症のせいで日程はずらしましたが、やはり感謝祭のミサはやっておきたいと考えました。どうか皆さん、ご起立ください」
子供たちが起立する。
「困難な日々を乗り越えてここに集う神の子供たち、そして私たちに肉を恵んでくださった存在への感謝の為に」
山口有菜がオルガンに向かおうとすると、牧師はそれを手で制した。
「今日は私がオルガンを演奏します」
牧師はそう言った。合唱が始まる。
♪
さやかに星はきらめき、
み子イエス生まれたもう。
長くもやみ路をたどり
メシヤを待てる民に、
あたらしき朝はきたり
さかえある日はのぼる。
いざ聞け、み使いうたう
たえなる天(あま)つみ歌を、
めでたし、きよしこよい。
https://www.youtube.com/watch?v=YfNcoUQYaOE
そして集会が終わり、みんなが教会の外に出てきた。車椅子に座った平山絵美理とそれを押す山口有菜、その横に諌山姉妹が寄り添っている。
「こんにちは!」と突然4人は声をかけられた。見ると島都という女子高生探偵が笑顔で立っている。
「都さん。それに秋菜も」と平山絵美理が秋菜を見た。
「さっきまでミサやってたんだよ。秋菜も誘ったのに」と絵美理。
「みんなにさ」と秋菜は深刻な表情で言った。「話があるんだって」
と秋菜。「私の師匠でもある名探偵都師匠が」
4人の少女は顔を見合わせた。
「私も、同行していいですか」突然背後から無表情の牧師が声をかけた。
「勿論」都の背後にいた結城が声をかけた。
4人の少女と西条牧師は誰もいない公園に同行した。都と結城と秋菜は4人の少女と西条牧師と相対した。
「今日は事件の真実が分かったから、みんなに聞いてもらおうと思って来たんだ」
都は笑顔で言った。
「し、真実ですか」と諌山唯。
「そうだよ。あの警備の厳重なチャイルドセイバー施設から犯人はどのように死体を持ち出し、スーパーの倉庫に持ち込んだのか、そしてその死体の主、少女Xとは誰なのか」
都は笑顔で言った。
「全部明らかにするね!」
【解答編に続く】
・山口有菜(14):中学生
・西条憲太郎(38):牧師
・平山絵美理(14):中学生
・諌山由愛(15):スーパーバイト
・諫早唯(14):中学生。
・日ノ本健也(15):スーパーバイト
・古間木姫奈(15):スーパーバイト
・熊田栄太郎(53);スーパー店長
・西口秋生(32):チャイルドセイバー職員。
・神峰良(58):チャイルドセイバー代表